配当で最低限度の生活維持を目指すためのポートフォリオ2020年12月(その1)

 あけましておめでとうございます。はりきちです。昨年末の外国株式ポートフォリオについて報告します。12月は先月に引き続き、成長性の高い中国株への比重を高めることを検討し、BABA(アリババ)をはじめとしたいくつかの銘柄に資金を投じました。中国株の情報は、四季報の中国株版とも言える二季報から入手しました。日本株はこちら

  • 12月の取引状況
  • 外国株式ポートフォリオ

1.12月の取引状況

 下記に記載していきますが、中国株については二季報から厳選した3銘柄を買い付け、他は高配当利回り2銘柄、ハイテク系2銘柄を買い付けしました。

  • アリババ, BABA (Retail/Wholesale):6枚 
  • 中通快递, ZTO (Transportation):5枚
  • 中国平安保険, 601318 (Finances):100枚、上海A株
  • インテル, INTC (Computer and Technology):3枚
  • シスコ・システムズ, CSCO (Computer and Technology):2枚
  • ブリティッシュ・アメリカンタバコ, BTI (Consumer Staples):9枚
  • アルトリア, MO (Consumer Staples):5枚

 BABAは中国当局の独占禁止法にかかる調査が発表されたあと、10%以上の株価下落が起こりました。前回のIPO中止から2度目の政府介入になりましたが、現段階では収益に関しての影響は無さそうと考え、思い切って資金を投じました。

 ZTOは主要幹線道路間の輸送に特化しているユニークな会社で、中国最大級の物流会社です。平安保険は幅広い保険商品を扱う会社です。数多くのデータを収集でき、かつAIの恩恵を最大にうけるのは保険会社と考えています。いずれの企業も最近の利益が右肩上がりとなっていて、今後の伸びが期待できると考えています。

 BTIは定期的に買い付けているこう配当利回りのタバコ銘柄です。キャッシュマシンとしての役割を存分に発揮して貰います。残り3銘柄は、ジョエル・グリーンブラットの「魔法の公式」を検証するために買い付けをしました。

2.外国株式ポートフォリオ

 今月もポートフォリオをグラフ化します。ただし、平安保険のみ上海A株で人民元建てになっているので、換算が面倒なので、現時点では加えていません。最後に掲示します。

 

図1 各セクターの外国株式ポートフォリオに占める割合。セクターはmacrotrendsの分類を採用。
図2 年間の受け取り配当の各セクターのシェア。Computer and Technology,Finances及びUtilitiesで約6割となる。

 セクター別では資産額、配当額ともにComputer and Technology、Finances、Utilitiesの主力3つで過半数近くを占めます。Financesは低金利下で奮わないと思われがちですが、銘柄を選べば、高配当利回りかつ株価維持となっているものを揃えることができます。

図3 各銘柄の外国株式ポートフォリオに占める割合。%値の大きいものから時計回りに配置。
図4 年間の受け取り配当の各銘柄のシェア。

 先月からBABAを多めに買い付けしているので、偏りが大きくなっています。この状況は、できる限り分散するとしていた方針と矛盾するのですが、この一年の投資状況から、あまり意味がないように感じていました。2021年からはこの方針を転換します。配当はBTIがシェアのトップになりました。

表1 保有銘柄一覧
表2 保有銘柄一覧(中国株)

3.まとめ

 12月は新たな試みとして、中国株への投資を開始しました。どの銘柄もいわゆる成長株になり、今までの投資経験からは外れています。先月も書いたように、一種の実験として捉え、楽しみます。