グレアムの防衛的投資家のための銘柄選択基準は中国株に対して有効か?

 你好。我是針基地。思いつきで表題の実験をしてみます。

1. 防衛的投資家のための銘柄選択基準

 これは、かの有名な投資家のベンジャミン・グレアムが著書:賢明なる投資家で紹介しているものです。詳細は省きますが、以下の条件を満たす株を勧めています。

項目指標内容
1 企業の適切な規模売り上げ、総資産製造業では売り上げの規模10億ドル以上(77000百万香港ドル)、公益企業なら総資産が5000万ドル以上(38500万香港ドル)
2 十分に健全な財務状況流動資産、流動負債、長期負債流動比率(Current ratio)=流動資産/流動負債=2.0以上又は長期負債が純流動資産(運転資本)を超えないこと、公益企業は負債が株主資本(簿価)の2倍を超えない
3 収益の安定性純利益過去10年間に赤字がない
4 配当歴配当過去20年間に無配でないこと
5 収益の伸びEPS過去10年間で初めの3年間と最後の3年間を比較したとき、1株当たり利益が最低3分の1以上伸びている
6 妥当な株価収益率PER、純利益現在の株価が過去3年間の平均収益の15倍を上回らないこと
7 妥当な株価純資産倍率PBR現在の株価が簿価の1.5倍以下であること、ただしPER15以下なら、PERxPBR=22.5以下である

 

2. 中国株の選択

 上記の基準を、中国株二季報を参照してはりきちが適当に選んだ株に対して適用してみます。以下の銘柄を判定しました。

 とはいえ、すべてを満たす銘柄というのはなかなか見つからないものです。グレアムもその点を指摘しています。今回は資金も限られているので、いくつか条件を満たしているもののうち、以下の2つを買い付けしています。

Lilanzブランドのチャイナリーラン
中国海洋石油

 中国と米国のデカップリングが騒がれていますが、ここはあえて中国株に手を出してみます。これからどうなるか楽しみですね。定期的にアップデートしていきます。