こんにちわ。はりきちです。日経平均やS&P500といった指数は年初から堅調に推移しています。今回、昨年9月に実施したバブルかどうかの判定を経済物理のLPPLSモデルを使用して再び計算してみました。
LPPLSモデルはバブルの価格の動きが下記のように構成されているとしたものです。
- 価格の指数関数的上昇・・・価格の上昇による更なる上昇を呼ぶフィードバック、投資家が株に群がる過程
- 価格の三角関数的振動・・・本質的価値への回帰の過程
- 参考書籍: Why stock markets crash?
その時の価格変動がバブルの傾向であるか否かを判定することで、不必要な株の買い付けを防止、または下落からのヘッジ、覚悟をすることができます。
S&P500のバブル動向
計算対象は以下のセクター米国株ETFです。
- SPDR S&P500 ETF : SPY
- SPDR エネルギー ETF : XLE
- SPDR 通信コミュニケーション ETF : XLC
- SPDR テクノロジー ETF : XLK
- SPDR ヘルスケア ETF : XLV
- SPDR 一般消費財 ETF : XLY
- SPDR 不動産 ETF : XLRE
- SPDR 公共 ETF : XLU
- SPDR 生活必需品 ETF : XLP
- SPDR 素材 ETF : XLB
- SPDR 工業 ETF : XLI
- SPDR 金融 ETF : XLF
計算結果
1月3日時点の価格を元にしています。1ヶ月以内にIndicatorが反応したセクターを挙げてみます。p-バブルは株価急騰、n-バブルは株価急落の可能性があります。
- S&P500 インデックス, SPY :positive bubble indicatorが発現
- p-バブル業種
- 通信コミュニケーション, XLC
- テクノロジー , XLK
- ヘルスケア, XLV
- 一般消費財, XLY
- 不動産, XLRE
- 生活必需品, XLP
- 素材, XLB
- 工業, XLI
- 金融, XLF
- n-バブル業種
- エネルギー : XLE
- 何もなし
- 公共:XLU
11業種のうち、9業種が p-バブルの傾向があります。