こんばんわ。はりきちです。前回の記事では、パワーカップルが子育てをする前に何を考えておくべきかを挙げていました。フルタイムの共働きになったときに思い出して、日々の生活に気をつけます。しかしながら、いくら健康に気をつけていても事故や病気に当たってしまうことがあります。実は、はりきちは突発性難聴という病気になりまして、2週間会社を休み入院生活をしていました。この記事ではそのことを書いていきます。
- 突発性難聴とは何か
- ストレスを抱えていると病気になる
- 同居している家族が病気になったらどうするか
- 入院するときに何を準備したらいいか
突発性難聴で調べていると、聴力や症状で以下のようなグレードが出てきます。はりきちは100dBでも聞こえず、かつ、めまいがありました。分類からは最も重い難聴”Grade4a、90dB以上でめまいがある”ケースでした。
突発性難聴の重症度分類は、初診時の5周波数平均聴力レベルを4段階に分類し、(Grade1: 40dB未満、Grade2: 40dB以上60dB未満、Grade3: 60dB以上90dB未満、Grade4: 90dB以上、めまいのあるものをa, ないものをbとして初心時にと突発性難聴のグレーディングを行う方法である。
突発性難聴の重症度分類と予後との関係 https://ci.nii.ac.jp/naid/10007067899
病気は急にくる
突発性難聴とは、文字通り前触れなく急に片耳が聴こえなくなる病気です。若年、中年などを問わずかかる病気です。この病気は直接の原因がわかっておらず、例えばストレスや過労、睡眠不足が影響しているのではないかと言われています。以下、はりきちがかかったときの状況を書きます。
はりきちは2020年のコロナ禍で、フルリモートでの仕事をしていました。IT系の仕事ではなく、製造業の技術・営業になります。勤め先は比較的柔軟な働きができる社風なので、即座にフルリモートでの体勢に切り替わりました。基本的にPCと携帯電話があれば仕事ができるので、特に問題がないと。それから1年以上在宅で仕事をする(どうしても顧客訪問が必要なときや現場対応を除く)ようになりました。
フルリモートであれば、お家でないとできないことができるようになります。
- 家から保育園が近ければ送り迎えが容易
- 洗濯物の取り込みを早くできる
- 宅配の荷物受け取りができる
- 通勤時間がないのでその分を他に回せる
ただ、デメリットとしては以下のようなことがあります。
- 忙しいときやり過ぎてしまう
- だらけがちになる
- 自分の部屋を仕事をする場所と認識してしまい、落ち着かない
つまり、家の中でのリラックスと仕事での緊張状態が混在してしまうのです。実は、病気にかかる直前まで自分がストレスを抱えているとは全く思っていませんでした。今から考えると、はりきちは切り替えが上手くできるタイプではないので、知らず知らずのうちにストレスを発散できる溜め込んでいたのかもしれません。突発性難聴は原因の特定が難しいので推測に過ぎませんが。突発性難聴については別途記事を書いて説明します。
病気にかかったときに何をしなければならないか
しなければならないのは即座に病院へ行くことです。はりきちは休日に突然のめまいがして突発性難聴にかかりましたが、一時的なものだろう、と思っていて、週明けに受診しようかなとのんびり構えていました。妻に促されてその日中に受診しました。後からわかったことですが、突発性難聴はすぐにかからないと手遅れになる場合があるという病気です。耳の状態観察と聴力検査の結果から、医師から聴力がほぼ失われている(100dB=電車が通るガード下の音でも聞こえない状態)という診断を受け、すぐに大病院で診てもらうように紹介状をもらいました。
月曜日に大病院へ受診することになり、急遽有給休暇を取得しました。ところが、ここが突発性難聴の恐ろしいところです。当日の朝、病院へ行こうとしたところ、激しい目眩が襲って立てなくなりました。吐き気がすごくて歩けないのです。妻に自動車で病院へ送ってもらう予定だったのですが、動けません。これは流石にまずいな、と思い119にコールしました。人生で初めて救急車のお世話になりました。
近くの病院で点滴と酔い止めの処置をしてもらった後、受診予定だった大病院へ向かいました。そこでは最初に受診したクリニックと同様に耳の状態を観察してもらった後、聴力検査を実施しました。結果はやはり突発性難聴です。さらに、すぐに治療を開始する必要があり、入院して点滴での治療を受けるか、自宅で投薬治療を受けるかの判断を迫られると共に、
これらの治療をしたとしても改善する保証はない。
と告げられました。
どうしよう。仕事は?家事は?様々な不安が脳裏によぎります。
はりきちはその場で決めず、10分ほど考え、入院して点滴の治療をすることに決めました。
もし突発性難聴がストレスから来るのなら、中途半端に自宅療養などせず、完全にストレスをシャットアウトできる入院の方が望ましいだろう。
と判断したのです。妻にも相談し、入院することに決定しました。後から考えると、この決断は正しいものであったと思います。
受診後にすぐに上司へ報告し、入院での治療を開始すると説明しました。入院までは1日時間があったため、現在抱えている仕事を整理し、チームへ託しました。
実家にも入院することを連絡しました。はりきちはフルタイムで共働き、パワーカップルに分類される家庭で、保育園でまだ幼い子供の送り迎えや家事を分担していましたが、入院に伴ってこれらすべてを妻がしなければならないことになります。毎日これを一方だけがこなすのは相当のストレスです。下手をすれば共倒れになります。妻の実家が比較的近いことが幸いし、不在の間に義母が助けてくれることになりました。共働きでは、いざとなったときに頼れる身内がいなければ積みます。
家族には心配と苦労をかけて本当に申し訳ないな、と思いました。
入院準備
一度入院を決めた後は、入院中に積読を解消できるなぁ!となぜか、むしろ楽観的になりました。何を持って行こうか。2週間程度の入院で、下記の物を準備しました。
- パジャマx2
- 靴下x2
- バスタオルx3 →あとで補充
- タオルx4
- Tシャツと下着x4 → あとで補充
- 歯ブラシ
- 割り箸:無くなったら院内コンビニで購入
- コップ
- ふりかけ
- 剃刀、シェービングクリーム
- 本x2、ルーズリーフ、ノート:暇つぶし用、日記用
- 携帯ゲーム:暇つぶし用
- スマホと充電器
- 手鏡:コロナ対策で病室備え付けの鏡なし洗面台を利用する
- 耳栓
病院にはコインランドリーがあるのですが、ケチなのとシャワーが2日に1回しかないことから洗濯物は妻に預け、新しいのに交換することにしました。院外には出られないしそこまで汗もかかないので、着替えは最小限です。スーツケースに荷物を突っ込んで出発です。
入院開始
入院の直前になり、改めて突発性難聴について調べていると、以下の記述が見つかりました。
4.重症度分類Grade4の症例を、聴力レベル100dBを境界として比較すると、聴力レベル90-99dBの場合、めまいがあっても聴力の回復力は残存しているが、100dB以上の場合では、めまいの有無にかかわらず回復力が弱いと考えられた。
突発性難聴の重症度分類と予後との関係 https://ci.nii.ac.jp/naid/10007067899
そうか、聴力がもう戻らないかもしれないのか。ここまで来ると片耳が聞こえなくなることを受け入れていました。それよりもめまいの方がしんどいので、目眩だけでもなんとかできたらいいな、とぼんやり考えにふけっていました。
突発性難聴にかかった方はわかると思いますが、耳が聞こえないだけでなく、めまいが厄介です。運動時にバランスを保つための三半規管が片方だけでもイカれてしまうと、平衡感覚を失います。するとどうなるか。動くたびに視界がぐるっと回ります。そのまま歩こうとすればバランスが保てないので、フラフラと不安定になります。変な歩き方になってしまうので、足にも負担が行きます。病院内を歩くのだけでも不安になりました。耳の中もキ〜ンという耳鳴りがずっと続いています。
今日はここまで。その2へ続きます。