米国住宅市場のクールダウンは炭鉱のカナリアか

 気になるニュースがCNBCにありました。”Home prices surged over 20% in March as interest rates also rose, according to S&P Case-Shiller“というタイトルで、内容は下記です。

  • 米国内で住宅価格が3月と比べて20.6%の上昇
  • ケースシラー10都市圏コンポジット住宅価格係数も3月は19.5%上昇だった
  • 一方、30年住宅ローン固定金利は3.29%(1月)から4.67%(3月)へ上昇
図1 S&P コアロジック・ケース・シラー10都市圏コンポジット住宅価格NSA指数

 住宅価格が2ヶ月で20 %上昇してしまうのはえげつないですね。金利の上昇もいきなり1.3%も上がってしまうと買う側としては躊躇してしまいます。案の定、同じくCNBCで住宅市場が冷え込んできているとのニュース“Hot housing market begins to cool off”が出ていました。5件に1件は住宅価格が下がってきており、成約数も先月より落ち込んでいるようです。過去のリーマンショックも住宅市場の崩壊から始まったことを考えると見逃せない情報です。

 FRBの量的引き締め(QT)も始まったので、株式市場への影響もじわじわと出てくるでしょう。このような状況では下手に動くと火傷してしまいます。今は我慢の時です。