こんにちわ。はりきちです。約1年間ぶりにシリーズを再開します。FCOはレポートの更新をやめてしまいましたが、バブルの判定に使用されていたLPPLSモデルのプログラムを作成したので、これを使用してバブルの兆候を捉えてみます。
LPPLSモデルはバブルの価格の動きが下記のように構成されているとしたものです。
- 価格の指数関数的上昇・・・価格の上昇による更なる上昇を呼ぶフィードバック、投資家が株に群がる過程
- 価格の三角関数的振動・・・本質的価値への回帰の過程
- 参考書籍: Why stock markets crash?
その時の価格変動がバブルの傾向であるか否かを判定することで、不必要な株の買い付けを防止、または下落からのヘッジ、覚悟をすることができます。
TOPIXのバブル動向
LPPLSで計算した結果を掲示してみます。使ったデータは以下の通りです。
- NEXT FUNDS TOPIX17シリーズを対象
- 業種別の日次終値データをモデルに読み込ませて計算
- Bubble indicatorがpos +0.08を超えた場合ポジティブバブル、価格が上昇方向(p-バブル)
- Bubble indicatorがneg -0.02を超えた場合ネガティブバブル、価格が下降方向(n-バブル)
- 上記の閾値はいずれの閾値を超えるまたは下回った時に売却するJoshwani氏のバブルヘッジ戦略に基づく
- 期間:2022年1月10日から2023年9月25日で計算、2023年9月25日時点でのIndicatorで判定
計算結果
TOPIXは上昇側のバブルにあると判定できます。日々Indicatorは変わるので、定期的に観測するべきでありますが、傾向を把握しておくことで売買・保有の判断の材料になります。
- 1306.T(TOPIX ETF):0.077でありp-バブルの状況
- p-バブル業種
- 1623.T(自動車・輸送機械): 0.071
- n-バブル業種
- 該当なし
以上になります。定期的にデータを収集します。