米国債10年2年金利差と債券利回り:ここが分岐点

 こんにちわ。はりきちです。以前からたまに掲載している、金利差と債券利回りの時系列についての相図を更新しました。データ取得もとはセントルイス連銀のデータベース内ここここになります。

時系列データ

 1996年12月31日〜2024年6月13日時点での時系列データです。このままだとギザギザしてわかりにくいので、米国債2年ものに合わせ、2年平均をとって粗視化します。

 ここ10年は確認するまでもないですが、過去例のない低金利環境でありました。金利が下がることは、債券価格が上昇することを意味するので、金利の動向は債券投資家にとっては重要な指標になります。

相図

 前掲のグラフを縦軸10年2年金利差、横軸を債券利回りにして整理すると、下のグラフが作れます。グラフ中の3つの丸に注目してください。

  • 黒丸・・・2024年6月13日時点
  • 赤丸・・・2001年1月前後
  • オレンジ丸・・・2013年6月前後

 いずれの3点も、直線的な10年2年金利差の低下がストップし、債券利回りが低下し始めたところになります。もし赤丸の2001年の経過を辿るならば、同年のITバブル崩壊の道へ、オレンジ丸ならばソフトランディングといったところになるのではないかと予想できそうですね。