こんにちわ、はりきちです。プライベート・本業共に忙しいのでブログの更新をさぼり、久しぶりの更新になりました。短く振り返りをしてみます。
2024年の成績、残高の推移
ネットネット株をいじり出してから1年経ちました。去年も主要なインデックスと比較するとかなり劣後する結果でありましたが、損失は避けることができました。3年幾何平均のリターンでも10.9%を維持しています。
年 | 株式残高[万円] | 税引き後利益[万円]* | 利益率[%] |
2022 | 804 | 57.1 | 7.1 |
2023 | 1013 | 162 | 16.0 |
2024 | 1082 | 106.4 | 9.8 |
幾何平均リターン[%] | 10.9 |
ポートフォリオの状態
NCAV式+REIT .etc.となっています。NCAV株は比較的値動きが激しく、対して電源開発やREITは値動きがおとなしい銘柄です。NCAV株は含み損がいまだ多いのですが、保有後1年を経過するものは売却していきます。
1年間ネットネット株を触ってみて今更分かったのですが、ネットネット株を勧める本はいくつかありますが、最近のものになる程古いものはあまり役に立たなくなっています。例えば、2013年に書かれたVicter J Wendlの”The Net Current Asset Value Approach To Stock Investing” ではネットネット株で配当を出している株は有望とされていましたが、2020年のEvan Blekerの”Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”では、配当が出ているものは除外するように勧めています。ケン・フィッシャーの”PSR株分析”のように一時的に業績が落ち込んでいる、いわゆるグリッチの状態の株の方がリターンを得られるようです。
方針:リスク低減ポートフォリオへの移行
また、久しぶりにこれは名著だと思った投資本があります。それは、ユニバーサ・インベストメントというヘッジファンドを運用しているマーク・スピッツナーゲルが2023年に書いた”Safe Haven”(未邦訳)です。これは前作の”ブラックスワン回避法”の後編とも言える内容で、私が読んだ本の中でも3本の指に入ります。この本の内容を踏まえて、2025年の方針を列挙してみます。
- 投資タイミングは、レラティブストレングス分析と日米中の市場に対するNCAV株割合により、相対的に割安となっている場合に大きなロット行う
- 全体が低迷している市場あるいは領域については定期的に買い付けを行う
- 歴年でROEあるいはROICの高い株式を拾う、ネットネット株に固執しない。
- PSRを指標として用い、業績が悪化し売られている株を拾う
- ブラックスワン級の下落に対するプロテクトとしてオプションを活用する
おまけ:米国国債利回りと高利回り債
米国債と高利回り債については、相図としてみると2枚目の黒丸の部分に位置しています。オレンジ丸の部分=第一次トランプ政権の状況に似ています。ひと調整ありそうに見えます。