長期投資を続けるための目標の立て方について

 株式投資を長くやっていると、日々の株価の変動に疲れたり、家庭の環境の変化によって続けるモチベーションが維持できないことがあります。この記事では、はりきちの考える継続のコツを紹介します。

  • 継続のための目標
  • 達成度の設定

1.継続のための目標

 皆さんは株式投資を始める前に目標を立てているでしょうか。漠然とお金を増やしたいな、儲けたいなと思うだけだと、続かないことが多いです。

 はりきちも株式投資の初めたてのときは、単に株を買って高く売れて儲かればいいやと考えて、何も考えずに売買していました。大損を出して以降、株に触らなくなりました。

 この時の反省から、最終目標を設定し、投資を続けることにしました。

 具体的な目標としては、コンセプトにあるように、年間220万円の配当を得ることとしています。目標を設定するためのやり方はいろいろありますが、はりきちは余裕資金から計算して投入する金額と年数を決めていますこちらを参照

2.達成度の設定

 株式投資は高い金額目標を設定すると、目標達成のためには予想外に長い時間がかかってしまうことがわかります。途中で心が折れてしまい、やめてしまうかもしれません。株式投資からの離脱をしないためのモチベーションの維持方法として、達成度の設定をおすすめします。次のようなやり方があります。

  1. 年数ごとに目標額を決め、達成度とする。
  2. 具体的な節約項目を決め、達成度とする。

 1は、最終目標を達成するための年数を決め、1年目は〇〇万円、2年目は〇〇万円・・・というように区間を区切って行くことです。

 2は、1に比べるとイメージが湧きやすい方法です。例えば、1年目は通信費を賄えるようになる、2年目は水道代と光熱費が浮いた、などです。具体的に節約できた項目がわかりますから、楽しく続けられると思います。

 はりきちの場合、1の区切り方はこの記事で示しました。今回は2の場合でレベル設定をしてみたいと思います。コンセプトで最低限度の生活を定義し、生活に必要なお金を分類しましたので、これを材料にします。

 生活に必要なお金のうち、金額の低い順に上から並べ、レベルを設定してみます。年間の受け取り配当がこれを上回るかどうかを、このレベルで確認します(※実際に配当を生活費に回すかどうかは別です。あくまでレベル設定のためです)。

  • 想定目標収入 18万円/月、年間で216万円
    • 通信費:0.5万円/月、年間6万円 → 年間6万円:節約レベル1
    • 消耗品:1.0万円/月、年間12万円 → 年間18万円:節約レベル2
    • 光熱水費:1.0万円、年間12万円 → 年間30万円:節約レベル3
    • 食費:3.5万円、年間42万円 → 年間72万円:節約レベル4
    • 家賃、駐車場など:12万円、年間144万円 → 年間216万円:節約レベル5

図にしてみると、次のようになります。

図1 節約レベルの可視化。

 レベルが上がるたびに金額も跳ね上がりますね。はりきちの現在の状況としては、年間の受け取り配当が14万円程度なので、節約レベル1に該当します。当面の目標は節約レベル2で通信費と消耗品をカバーできるように投資を継続します。