配当で最低限度の生活維持を目指すためのポートフォリオ2021年11月(外国株・日本株):予想インフレ率をどうやって知るか

 こんばんわ。はりきちです。最近、ガソリンの値段が上がってきて財布への影響を気にするようになりました。いわゆるインフレというやつです。インフレは物価が上がることを指し、インフレになると相対的に貨幣の価値は下がってしまいます。株式投資では周りの人々が将来どれだけインフレすると予想しているか=予想インフレ率を検討することが大事です。インフレをヘッジするために貨幣以外の資産、例えば不動産や株式や貴金属などに変えます。

では、予想インフレ率をどうやって予想しますか?市場参加者にインタビューするという方法もありますが、物価連動国債を使って算出することができます。物価連動国債はその名の通り、物価に連動して価格が変化します。例えばインフレが予想されるとすれば、物価変動国債は価格上昇するので元本が一定の普通国債よりも人気になります。そして物価変動国債は金利が低下します。この性質を使って次の式を検討します。

予想インフレ率=普通国債金利➖物価連動国債金利

この式を眺めてみると、予想インフレ率は物価連動国債金利が低下する(価格上昇=インフレ)と上昇、反対に物価連動国債金利が上昇(価格低下=デフレ)すれば下降します。上記はブレーク・イーブン・インフレ率とも呼びます。これは財務省がデータを公開しています。2021年現在の状況としては、予想インフレ率が上昇していることがわかります。

図1 2013年〜2021年のブレーク・イーブン・インフレ率の推移

11月の取引状況

 配当目的のため淡々とBTIを買い増し、下落したためアリババと電源開発をナンピン、端株を少々といったところです。他には、銘柄整理のため一部の銘柄を売却、またAT&Tは損出しとスピンオフ警戒を兼ねてすべてNISA口座へ移管するため、特定口座を売却し同数をNISA口座で買い付けました。

[買い付け銘柄]
  • ブリティッシュアメリカンタバコ, BTI (Consumer Staples):16枚
  • アリババ, BABA (Retails/Wholesale):6枚
  • 電源開発, 9513 (電気・ガス):56枚
  • 三菱UFJFG, 8306 (銀行):2枚
  • ENEOS, 5030 (エネルギー資源):4枚
[売却銘柄]
  • シルバモ, SLVM (Industrial Products):IPからのスピンオフに伴い強制売却
  • シスコ・システムズ (Computer and Technology):10枚

外国株式・日本株式ポートフォリオ(資産割合)

 BABAが下落しているのが厳しいですね。ADRは中国共産党が畳むように圧力をかけています。香港市場のものと入れ替えたくなってきます。BTIはこちらの記事でもありましたが、下がる局面になるので淡々と買い付けを継続していく予定です。

図2 各セクターの外国株式ポートフォリオに占める割合。セクターはmacrotrendsの分類を採用。
図3 各銘柄の外国株式ポートフォリオに占める割合。%値の大きいものから時計回りに配置。
図4 国内株式ポートフォリオに占める各セクターの割合。分類名はREITを除きTOPIX17に従う。
図5  ポートフォリオ(国内株式)の資産に占める各銘柄の割合。

外国株式・日本株式ポートフォリオ(配当割合)

 配当はBTIが外国株式では3分の1に迫る戦力になってきました。割安状態が続く限り、値段が下がっても愚直に買っていきます。反SDGs的銘柄はなぜか買いたくなる。

図6  年間の受け取り配当の各セクターのシェア(外国株式)。
図7 年間の受け取り配当の各銘柄のシェア(外国株式)。
図8 国内株式ポートフォリオの配当に占める各セクターの割合。
図9 国内株式ポートフォリオの配当に占める各銘柄の割合。

まとめ

 残り1ヶ月で今年も終わりですが、最後に一波乱ありそうな相場ですね。12月は配当が入ってくる時期なので、配当分はそのまま下記の保有銘柄を買い増しするのみとする予定です。どれにしようか悩みますね。年初に立てた計画と比べてどうなるか。楽しみですね。

  • 残高:661.7万円(ドル円113.19、人民元円17.79で換算)
  • 予定年間受け取り配当:24.1万円(税引き後、ただし国内課税分のみ計算)
  • 配当利回り:3.64%(税引き後、ただし国内課税分のみ計算)
表1 保有銘柄一覧(外国株式)
表2 保有株式(国内株式)
表3 保有株式(中国上海A株式)