2023年運用状況評価と2024年の方針

 こんにちわ。はりきちです。2023年は難しい相場でしたね。はりきちとしては目標運用資産額1000万円超の節目となる年でしたが、なかなかパフォーマンスが振るわず、投資手法を再考しました。

 

運用資産推移

 年単位でグラフにしてみました。2022年から比べて順調に推移、運用資産の総額は年初時点で1015万円です。予定受け取り配当は一部を現金ポジションに移し替えたことから減少しています。相場を見ると、2023年は比較的高配当がもてはやされ始めたように感じていますので、ここは逆に張っていこうと考え、いわゆる高配当株は売却してきました。

 相場としては、米国株はS&P500とDJIの指数を比較して見るとかなり剥離していて、一部の銘柄に集中しているように見えますので、今後どこに張るかは難しいところです。ドルインデックスDXYは、これらの指数と逆に動いているので、資金が流入していることがわかります。この動きとは逆に米国株は減らしました。

 私を含め、暴落が来るのではないかと期待?されていた年でありましたが、指数はお構いなし伸びた年でした。相場は難しいですね。

パフォーマンス評価

 単純ディーツ法による年間パフォーマンス測定です。評価するまでもないのですが、今年は指数に劣後しています。防御的銘柄のみで構成したのと、現金化をしましたので、指数が伸びた時は伸びないのです。素直に負けというやつです。

ポートフォリオ

 公共株と一般消費財株を中心にしたボラティリティの非常に小さい構成、安全側を志向していましたので、指数には追従しない石橋を「叩いて渡るという特性になります。

まとめ、2024年の方針

 2023年は米国株指数各種が、事前に予想されていたような暴落も起きずに維持されていました。結果、ポートフォリオの成績は全米市場、日本市場、全世界の各インデックスに遅れをとることとなりました。2023年のやり方では通用しないことがわかったので、2024年は違う方法で投資をするべきと思っています。

 はりきちの投資志向としてはバリュー投資を崇拝しているので、バリュー投資の開祖であるグレアムの著書と関連書籍を再読してきました。結局のところ、グレアムの原点である、「本源的価値以下の銘柄を安全域を確保した上で買う」ことの重要性を再認識しました。そこで、2024年はグレアムの推奨していた方法、ネットネット株投資をしていきます。ただネットネット株投資をするのではつまらないので、ここにグリーンブラットの「魔法の公式」の考え方を加えます。具体的なスキームは以下です。

  1. 世界の各株式市場からネットネット株、かつ配当を支払っている銘柄をスクリーニングする
  2. 1.の株でMarketCap/NCAVの小さい順のランキングを作る
  3. 1.の株でROAの高い順のランキングを作る
  4. 各ランキングの順位を足した合成ランキングを作る
  5. 合成ランキングの株の中で、MarketCap/NCAVが0.75未満の銘柄を上から10〜20程度買う
  6. MaketCap/NCAVが0.75を超えるか、購入から1年を経過するときに売却する

 1.についてはスクリーニングツールをPythonを使用して作成し、日本株、米国株、香港株に対応させました。少しずつ他の国の市場を加えていきます。2.3はグリーンブラットが「魔法の公式」で使用した割安度:EBIT/EVと収益率:ROCの合成ランクのようなものです。割安度はMarket/NCAVが役割を担い、収益率についてはネットネット株では正味負債が0になるので、ROAを指標として使っています。グレアムのオリジナルのやり方では、Market/NCAVは0.66未満の銘柄を買うのですが、ネットネット株を研究したある書籍で、この域値を0.75と設定した投資を結果があるのですが、かなりうまくいっているようです。暴落にも指数を凌駕する成績です。

 平均回帰の考え方からは、ROAが高い物よりもマイナスになっている銘柄を買うべきかもしれませんが、前傾の書籍では低いPERで配当を出す堅調な銘柄が良い成績なので、判断が難しいところです。今年はこの方法を洗練させ、暴落に供えつつ指数を超えたいと思います。現在保有の銘柄は一旦売却します。

 プライベートも忙しくなってきたので、これまでのように投資に時間が取れなくなりました。かと言ってインデックス投資に切り替えるのは癪に障るので、上記の方法でスクリーニングの時間を節約しつつインデックス投資をアウトパフォームしたいと思います。