こんにちは、はりきちです。投資を始めたとき、株のファンダメンタル分析って具体的に何をするんだろう?と疑問に思ったことは有りませんか?このシリーズ記事では、ファンダメンタル分析がどういうものか、見ていきます。
ファンダメンタル分析
こちらの記事でも触れたように、ファンダメンタル分析とは投資対象となる企業の業績や財務状況を確認し、企業の価値評価を行い、併せて世界経済を決める基礎的な要因を分析する手法になります。例えば、事業についてはいくら売り上げを伸ばしているのか、利益はどのくらい出ているのかについてです。財務では、その企業がそれほどの自己資本を持っているのか、負債をいくら抱えているのかを調べていきます。
ファンダメンタル分析のツール
ファンダメンタル分析には次の3つのツールを使用して行います。これらは財務諸表と呼ばれ、基礎となる情報です。上場企業のWebページに行くと誰でも入手できます。
- 損益計算書(P/L)・・・一定の期間、企業がどれだけ利益を上げたかを示す
- 貸借対照表(B/S)・・・ある時点での企業の財政状態、どこからどれほどの資金を調達し何に使用したかを示す
- キャッシュフロー計算書(C/F)・・・一定の期間の企業の現金(手元現金、預金など)の状況を示す
また、上記の3つは相互補完性が有ります(新・企業価値評価:著、伊藤邦雄)。組み合わせることで強力な分析が可能となります。まさに3種の神器と呼べるのではないでしょうか。
ファンダメンタル分析の4つの視点
企業の財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)から、次に示す4つの視点に基づき分析し、総合的に評価をします。ざっくりと説明すると以下のようになります。
- 収益性・・・企業活動の成果である収益を分析
- 効率性・・・企業活動が効率的に行われているかを分析
- 安全性・・・資金繰りに無理がないかを分析
- 成長性・・・企業の将来の見通しを分析
例えば収益性や効率性が優れていたとしても、安全性に問題があれば資金繰りに窮し、倒産の危険が有ります。また、いくら安全性があったとしても、成長性がなく将来の見通しが厳しいようであれば、価値は上がらないでしょう。このように、いずれの視点が欠けていても評価を誤る可能性が有りますね。
まとめ
この記事ではファンダメンタル分析の概要について見ていきました。
- 財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)
- 4つの視点(収益性、効率性、安全性、成長性)
次回以降は、後半で触れた4つの視点それぞれについて説明していきます。